するとエプロンを身に付けた店長さんらしき人が私の向かいの席にドカッと腰を下ろした。 「お待たせしちゃって悪いね。マスターの藤枝です。…さっそくだけど履歴書を拝見してもいいかな?」 『はいっ!…こちらになります。宜しくお願い致します。』 マスターの藤枝さんは履歴書を取り出すと、無表情のままじっと食い入る様に見詰めていた。 この時私は、まじまじと藤枝さんを観察していた。