メープル*パンケーキ【1巻】


この時―呆然としていて、
何か冴木君に話かけられていたけど…
まともに話す事が出来なかった。

気が付いた時には外のベンチに座っていて、
心配そうに顔を覗き込む優しい瞳が目に写った。

「―落ち着いた?」

『………うん。…ごめんね…?冴木君も買い物の途中だったのに…』

「ううんっ、俺の買い物はこれだけだから♪」

ひょいっと持ち上げたのは先程カゴに入れられた野菜達だった。…ここでふと違和感を抱く。