彼はカゴを持たずにブロッコリーやら人参やらじゃがいもを持って私の後ろに立っていた。 『…冴…木君…っ…!』 彼は持っていた野菜を私のカゴに投げ入れると睨むように顔を覗き込んできて… 「何油断してんの?だからちゃんと側に居ろって言ったじゃん―。」 冴木君は然り気無く元カレの手を払い除けて、自分の方へ引き寄せて。 その言葉と行動は今の私には助け船としか思えなくて、大人しく冴木君に寄り添った。