泣き叫びそうになったその時―。 「―夏音さん、ここに居たのー? 付け合わせの野菜、適当に選んどいてって言いながら一人で歩いて行っちゃうんだもん。 酷いよな~!」 聞き覚えがある声― ついさっきまで話していた冴木君の声に似てる。 ピクリと体を強張らせて声がした背後へと顔を向けると、やはり冴木君で。