思いの外、着信音は鳴り続ける事はなく数秒で切れた。 「…どうしたの?」 『ううんっ、メールだったみたい……』 然り気無くマナーモードにしてバッグの奥の奥ににしまうと、 無理矢理笑顔を作って冴木君に向き直った。 「顔色悪いよ…?大丈夫?」 『うんっ…大丈夫っ!…初めてホールに立ったから圧倒されちゃったのかも…』