…あの目は私の事を覚えてると言ってるも同然だ。 ……冴木さんに感謝かも。…本当は近寄るのが怖かったから…。 その後のメニューの配膳や会計はタイミングが良かったのか冴木さんが全て担当してくれた。 男は帰り際流し目で私を見ると、 わざと彼女と度が過ぎる位に密着してイチャ付きながら素通りして行った。 ……そんな様子を見ても何とも思わなかった。はっきり言ってどうでも良い。 「『ありがとうございましたー』」