姉の結婚が決まって、披露宴が開かれた時… 親戚の人達と両親が話していた時の会話を。 『…私じゃなくて…お姉ちゃんが松岡家の後取りになれば良かったのに…。』 両親だってそう思っていた。 だってあんなにハッキリ言ってたし…。 少しでも忘れようとして、そのまま目を閉じて何回か深呼吸を繰り返すと少しだけ動悸が治 まってきたように思えた。