メープル*パンケーキ【1巻】


こう言い捨てる先輩は特に格好付けている訳じゃなくて、本当に自然に振る舞っている。

『ご馳走…さまでした』

「ん。新しい仕事頑張れよ?」

『っ…うんっ』

そう言うと先輩は頭にポンっと手を乗せた後、駐車場に向かって歩き出した。

私も後を追い、自分の車に向かうとキーレスで鍵を開けた。