こう言い捨てる先輩は特に格好付けている訳じゃなくて、本当に自然に振る舞っている。 『ご馳走…さまでした』 「ん。新しい仕事頑張れよ?」 『っ…うんっ』 そう言うと先輩は頭にポンっと手を乗せた後、駐車場に向かって歩き出した。 私も後を追い、自分の車に向かうとキーレスで鍵を開けた。