念のため様子を伺っていると、じたばたと暴れる犯人の男の顔が見えた。 『…ちょっと怖いけど…バッグ取り返さなくちゃね…』 犯人の男は先輩に両手首を後ろで捻られていて痛むのか、しばらくすると大人しくなった。 それを確認した私は慌てて先輩の元へ走り、自分のバッグを取り返す。 「一応バッグの中身確認してみ?」 『うんっ…!』 そう促されて、バッグの隅から隅までくまなくチェックしてみたけど無くなっている物は何も無かった。