「ただいまー」

って誰もいないけど(笑)
高校から念願の一人暮らし!静かな部屋でのんびり過ごしたかったから幸せ。
兄弟が多くてうるさかった家と比べたら静かすぎるくらいだけど。

学校から近いし、駅とかも近いから遊びに行くのも楽だし。ほんとにラッキーだったなー。


「んー。なにしよーかな。」


本でも読もうかな。
確か読みかけの本が、、、


ピロリン


あ、和哉からだ。


《暇だろ?でかけよーぜ》

やった。和哉から誘ってもらえるなんて。
ヤバい。キャラに合わないけど嬉しすぎる(笑)

《 うん!いいよ!どこ行く?》


《バッセンいこーぜ 》


あー、バッセンかー。
最近行ってないからな。楽しみ。


《おっけー!どこ集合? 》


着替えないとな。


ピロリン


返信はやっ!どんだけ暇だよ(笑)


《お前ん家行く。 》

《 うん!わかった!》


急いで用意しないと。


まだかなー。


ピンポーン


「はーい!」

「よーし、行くか。」

「うん!今日は負けないからね!」

「お前じゃ無理(笑)一生勝てねーから(笑)」

「か、勝てるもん!」


いつも和哉といるとこんな感じ。
言い合いみたいになるけどすごく楽しい。

バッセン着いたー。


カキーン!

カキーン!


「やっぱお前やるな(笑)」


「どーも!元ソフト部だから!(笑)次は150kmで勝負だね。」


いつも負けるのはこの150km。
どーしても振り遅れちゃう。


カキーン!

カキーン!


「あー!!また負けたー!」

「お前に勝てるわけねーだろ(笑)
今日もジュース奢りな?」

「わかってるよ!炭酸でいい?」

「おう。」


自販機で炭酸を2本買って1本を和哉に投げる。


「サンキュー(笑)」

キャッチして飲み始める和哉。
うちも隣で飲む。


「和哉ってさやっぱ手大きいよね。」

「そーか?」


男の子ってみんな手大きいけど和哉はさらに大きいと思う。


「お前が小さすぎるんだろ?(笑)」

「まあ小さいほうだけどさ。和哉に言われるとムカつく(笑)」

「じゃー手出してみろよ(笑)」


手を出して和哉と合わせる。


大きい。うちより1回りか2回りくらい大きい。


「ふっ。ちっさ(笑)」

「鼻で笑うなんてひどい!」

「こんな小さかったらなんも持てないだろ?(笑)」

「持てるし!」

「へーモテるんだ(笑)羨ましいなー」

「そ、そーゆー意味じゃない!
それにモテるのは和哉の方でしょ?」


和哉は結構モテる。
この間も誰かが告白したらしい。


「そんなことないけどな。」

「えー!?だってこの間も告白されたりしたらしいじゃん。」

「あー、、、あったな。振った。」

「そうなんだ。でもすごい可愛い子じゃない?」

「かかわったことねーし。そーゆやつと付き合う気とかない。」


やっぱモテるんだなー。
ウチだったら友達からとかゆうだろうな。


「お前は?」

「全然ないよ。中学校でも告られたことほぼないし(笑)」

「へー意外。まあお前みたいなやつ好きになんかならねーか(笑)」

「う、うるさい!どーせそうですよ!」

「はいはい。ほら、帰るぞ。」


さっさと歩いてった和哉の後ろを慌ててついてく。


「和哉ってさ、好きな人いるの?」


気になるな。やっぱいるのかな?


「さあな。」

「えー!?いるの!?」

「いるかもしれないし、いないかもしれない(笑)」

「教えてよー。」

「そのうちな。じゃあな。」


あー、、、帰っちゃった。和哉のこと知りたいのにな。