タッタッタッタッタッタッタ
廊下は走っちゃダメだけど、神様、今だけは許してください!!

はぁはぁはぁはぁ……疲れた……

たーんたららーんたったったー

綺麗な音……
何の曲かわからないけど、私はピアノの音に耳を盗まれたかのように、聞き入っていた。

だん!!だっだっだだらーん!!

力強い音も素敵……

急いでるのにも関わらず、私はそのピアノの音色をずっと聞いていた。

……。
ピアノの音がなくなり、足音がどんどん私に近づいてくる、
この、足音のおかげで、現実に戻れた。

あ!!先生に呼ばれてるんだった!!

タッタッタッタッタッタッタッタ
また、廊下を走り続ける。

結局先生に怒られてしまった……。

寝てる間、ずっと考えてたんだ。
あの音色をもう1回聞きたい。
あんなに、綺麗なピアノが弾ける人はきっと心が美しいんだなってずっと考えてたんだ。

〜つぎの日〜
「ちょ!!!!あの人まじかっこいい!!!」
親友の、楓が叫んでる……。
こいつ……メンクイ……と、小さくつぶやきながらも、見た

確かにかっこいい
こんな私が認めるぐらいなんだから、すごくかっこいいんだ。