天野くんは、面会時間が終わるギリギリまで私と一緒にいてくれた。
そして帰り際、私は家の鍵を彼に渡した。
「明日も来る」
「・・・うん」
「織江ちゃん」
天野くんが私を「ちゃん」づけで呼ぶときは、からかい混じりな頼みごとをする時が多い。
それが嫌いじゃなくて、むしろ楽しんでることの方が多いんだけど、反射的に私は警戒する口調で「何よ」と言った。
「・・・もっと」
「はい?」
「もっと、俺のこと受け入れてもいいんだぞ」
「え・・・」
また、天野くんの顔が近づいた。
と思ったら、キスされた。
今朝みたいにそっと、フワッと軽く、私たちの唇が触れ合った。
そして帰り際、私は家の鍵を彼に渡した。
「明日も来る」
「・・・うん」
「織江ちゃん」
天野くんが私を「ちゃん」づけで呼ぶときは、からかい混じりな頼みごとをする時が多い。
それが嫌いじゃなくて、むしろ楽しんでることの方が多いんだけど、反射的に私は警戒する口調で「何よ」と言った。
「・・・もっと」
「はい?」
「もっと、俺のこと受け入れてもいいんだぞ」
「え・・・」
また、天野くんの顔が近づいた。
と思ったら、キスされた。
今朝みたいにそっと、フワッと軽く、私たちの唇が触れ合った。


