「大体、俺たちはパートナーだろ?」

・・・もう。どこまで優しいんだろう、この人は。
朝から社内で泣きそうになってしまったじゃないの。

でも私は泣く代わりに、「ありがとう」と言ってそっと微笑んだ。

「他に社内でこのこと知ってんのは、編集長だけ?」
「今のところは・・うん」と言って、私は頷いた。

「後はお医者さんかな。知らせるべき身内は、もういないから」
「分かった。じゃ、しばらくの間はみんなに秘密ってことで」
「ありがとう」

―――ガン宣告を受けてから手術をするまでの経過日数、28日―――。