「隠し上手だもん、私。・・・ねえ、天野くん」
「ん」
「まだ・・・居心地いい私たちの関係、続くかな。来年も、再来年も、私たち、最高のパートナーでいられるかな」
「・・・分からん。分かんねえけど、これだけはハッキリ言える。俺は、おまえがいて、できれば海もあれば、もうそれでいい。他に何もいらね。おまえがいるだけで俺、すげー幸せだから。俺のその気持ちはずっと変わらない。いや、もっと大きくなっていく。これが愛ってやつかな」
「・・・たぶんね」
「俺さ、そんな風に誰かを好きになったのは初めてだ」
「ぅん。わたしも」
「・・織江」
「なに?天野くん」
「織江」
「・・・天野くん」
「織江」
「天野く・・・ん」