「空の思い、最後まで見てあげたいんだ。」 そう言って俺と中出を呼んでまで見せてきたのは空の裏アカと呼ばれる“宇宙”だった。 「これって…」 中出がそのアカウントを開くと、笑った。 久しぶりに、中出が笑った。 「空だ…」 それだけ言って、笑ったんだ。 俺も見せてもらった。 それは、空そのものだった。 空だったんだ。 言葉、書き方、雰囲気… 何もかもが空で、何で俊は気づかなかったんだ?