『蒼汰君ってクールで、カッコイイから…』 クール?俺が? そんなことない。 「蒼汰?走ろ?」 「おう。」 好きな子の前だとみっともないぐらいに必死になる。 ただ認めてもらいたくて、ただ一緒にいてほしくて。 そのために辛い長距離だって頑張っている。 苦手なのに、克服して今やエース。 認めてほしいんだ。 だからそいつが好きなものでそいつの前にいる。 「蒼汰っ!!ぶつかるよ!?」 「え?あ、うわっ。」