白雪姫と狂気の王


「肖像画をもってこい」

「分かりました、すぐに持ってこさせます」

レオンは頭を下げたがすぐには出ていかず、こちらに近寄ってきた。

「……なんだ?」

「いえ、ルーク様が興味を示すとは思わなかったもので少々驚いています」

ニコニコと人畜無害そうな顔をしてこちらの様子を見ている。
レオンの周りとは違う、媚びないところが気に入っている。

言いたいことは何でも言う。
相手が国王であろうとも。

「単なる気まぐれだ……レオン、お前が丁寧な言葉を使っていると気味が悪い今すぐ止めろ」

今まで人畜無害そうな顔をしていたレオンが、私の言葉で一瞬にして意地が悪そうな笑顔に変わった。

この顔がいつものレオンの顔だ。
仲間であっても裏切り者には容赦なく殺す、無情な男。