森のなかを馬で走って数分した頃、ぼんやりと人影が見えた。 リアラだ。 見間違うはずはない、遠目でも分かるほど彼女は美しいのだから。 その瞳に早く自分を…自分だけを写して欲しいとさえ思ったほど、心を奪われた相手は彼女以外には居ない。 「欲しい」そう思えば思うほど閉じ込めたはずの“アイツ”が顔を出そうとしてくる…。 “アイツ”は彼女にとって害になりえる、私にとっても同じ。 きっと彼女を傷つける。 そう、分かっていながら私は彼女を欲する。