座ったままでは失礼なのは分かっていたが、今の私が立ってしまったらきっと足が震えてお辞儀が出来ないと思う。
私の失礼な態度に怒るわけでもなく、アルティラ国王陛下は私をじっと見ていた。何の感情も伺えない瞳に見られていると、緊張が段々高まってくる。
ぎゅっと握り締めた掌に汗が吹き出てくる。鼓動もドキドキと早鐘を打つ。
「……あの「もう…ルーク様、そんなに見られてたらますます緊張しちゃうと思うよー?」
私の言葉を遮るように、アルティラ陛下の後ろにいる男性が話し出した。
…何だかすごく失礼な話し方だけど大丈夫なのかな?

