少しでも長く会いたくない、そんな些細な願いさえ叶わなかった。 コンコンと、ドアをノックする音。 国王陛下を連れてきたのだろう。 あぁ、私はこのドアの向こうの人と結婚しないといけないのか…。 私は脱力感にも似た諦めが脳を占めていた。 「どうぞ、お入りください」 お母様の返事と共にドアは開かれた。