―ドクンッ 慣れない鼓動に意識が浮上する。 ードクッ、ドクンッ 拍動とともに、全身に駆け巡る血液。 まるで人間みたいな感覚に、私の意識はどんどんい清明になってくる。 ――カトレイヤ 誰かが私の名前を呼んでいる。 誰だろう、ううんでも聞き覚えがある...。 そうだ、この声は...っ!! 「カトレイヤ!!」 瞼を持ち上げると、声の主が目を見開くのが分かった。 そして、涙を流すと、微笑む人...。