《短編》時計仕掛けのカトレイヤ



「『愛』と『熱情』...そうか、君たちはお互いに得たのだね」

俺の傍にしゃがみこみ、眠るカトレイヤを一緒に見つめる。


「ヘルメス...?」

「その不確かで、奇跡のように脆く、それなのにどんなものより強い...想いを...」

そして、ヘルメスは俺の手を取り、壊れたカトレイヤの時計に手をかざすように向けさせる。

「賢者の石は、不老不死をももたらす霊薬...。どうして、そんな奇跡を起こせるのだと思う?」

「...どうしてだ?」

「命は、昔から愛から始まるんだよ、カイ」

どうして、俺の名前を...?