「ごめん…なさい?」
「ん……なんで疑問系?」
不思議そうな顔をしながら、ぶっきらぼうに私の頭を撫でるカイ。
なんだか、カイの手は温かい……。
なんでかな、私が冷たいの?
この人の傍は、安心する。
でも、どうして?
新しく触れる世界に、私の頭の中、は好奇心と疑問で溢れかえっていた。
「まったく、危なっかしいな…お前は」
「うん??」
首を傾げると、「はぁぁっ」と、深いため息をつかれた。
「それは置いておくとして……お前、どこから来たんだ?」
「どこから……?」
どこから来たって、みんなはどこから来るんだろう。
生まれた命は、どこから来るの?
私は、目覚めたらここにいたから、分からない。


