『おはよう、カトレイヤ』 『24時……今日が終わるその時までに、君は何を得るのか……』 大好きなお父様の声が聞こえては消える。 再び眠りにつく瞬間、お父様の言った『得るもの』とは何だろう。 そんなことを考えながら、私の意識はゆっくりと海底に沈んでいった。 *** 「カト...イヤ...」 何か、遠くのほうで声がする。 それに導かれるように意識が浮上した。