《短編》時計仕掛けのカトレイヤ



「カイ!!」

「カトレイヤ!?」


考えるより先に体が動いた。

カイの前に出て両手を広げる。


―パァンッ!!

「うぅっ...」

人形の私が、誰かを守りたいだなんて...。
そんなの、おかしい.....。

なのに、カイのことを守りたいって、この気持ちは確かだった。


「カトレイヤ...?」

崩れ落ちる私に体を、呆然と見つめるカイ。

地面にぶつかると同時に、「カトレイヤっ!!」と悲鳴に近い声で私を抱き起す。

私の胸の時計、3時あたりに銃弾が埋まっている。

スケルトンのディスプレイわはバリバリにひび割れ、中の賢者の石がむき出しになっている。

そこからエメラルドの光が漏れ出ていた。