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「カトレイヤ、走れるか!?」

「うん!」


カイに手を引かれながら、私達は時計台を目指す。

すでに星々が夜空に散らばっている18時、私達は全力で走っていた。


あの後、サイモンの家を出てすぐに、裏口に待機していた男達に待ち伏せされていた。


カイには体術の心得があるのか、数人の男達を倒すと、私の手を引いてここまで逃がしてくれたのだ。