「さぁ、2人とも、1箇所に留まるのは良くない。裏口から出て、時計台に行くといい」 「行くぞ、カトレイヤ」 カイに手を引かれながら、裏口からこっそりと出る。 そして、挨拶をしようとサイモンを振り返った。 「達者でな、カトレイヤ」 「サイモン……」 優しく、サイモンに抱きしめられた。 サイモン腕の中は、カイとは違った安心感がある。