《短編》時計仕掛けのカトレイヤ




「わ……」


部屋の中は、色んな形、時を刻む度に不思議な音を鳴らす時計がたくさんあった。


それにワクワクしながら、目を奪われる。


時刻は16時、オレンジの光が時計に囲まれたこの部屋を照らすと、異世界に来たかのような感覚に支配される。


「カトレイヤの胸の時計、それは……追われていることと何か関係があるのかね?」


「え……」


サイモン、どうして私が追われてることを知ってるの?
それに、この時計が関係してるってことも……。


「じいさん、なんでその事……」

「この子の時計、お前はちゃんと見たのか、カイ」

「あ?あぁ、一応……」


サイモンの問いに、曖昧に答えるカイ。
その顔が、少し赤く見えたのは、気のせいだろうか。