《短編》時計仕掛けのカトレイヤ



「ぷっ、ぶははははっ、ヒーッ!」


すると、先に吹き出したのは、カイだった。
お腹を抱えて笑うカイに、首を傾げると、師匠が私の肩に手を置く。


「ホッホ、娘さんは面白いのう!」

「くっくく……そうなんだよ、じいさん。カトレイヤは笑いの天然記念物だからな」


笑いが覚めきらないのか、目に涙を浮かべながら何度も頷くカイ。


「お前も娘さんを見習って師匠と呼んだらどうだ。あぁ、娘さんじゃなくて、カトレイヤだったね」

「はい」

「カトレイヤ、私はサイモン、時計職人だよ。さぁ、立ち話もなんだ、こっちに来るといい」


私は師匠……サイモンに促されて、リビングの椅子に腰掛ける。