《短編》時計仕掛けのカトレイヤ



「話がわからないヤツだな、お前に選択肢は無い」

「命が惜しければ、その娘を置いて消えろと言っている」


男達が次々にそう罵声を浴びせる。

どうやら、私が目当てみたい。
私、どうしてこの人たちに狙われてるんだろう?

………身に覚えがない。



「話がわからないのはそっちだっつの。で、なんでコイツを狙ってんだよ?」

「それを知らずに連れ回してたのか?」

「あ?」


男達に動揺が走る。
それを見つめながら、カイも怪訝そうな顔をした。