《短編》時計仕掛けのカトレイヤ



「お待たせしましたー」


そしてすぐに運ばれてくる料理。
そして、私の目の前に置かれた黄色く、ふわふわした物体。


「………カイ」


私は、机が動く度に揺れるソレを見つめたまま、カイの名前を呼ぶ。


「なんだよ」

「変なのがきた!」


何なんだ、この変な物体は!!
私は、感じたことのない好奇心に駆り立てられる。

無意識に声も高く、大きくなった。