「ただ、命を生み出したり出来る錬金術士はそういないな。神の領域だろ、そんなの」 「………」 なら、お父様は優秀な錬金術士なのかもしれない。 神の領域である力が、お父様にはあるのだから……。 「カトレイヤ?」 「あ……何も、無い」 ぼーっとしていたら、カイが心配そうに私を見た。 それをごまかすように、私は俯く。 「なんだ、腹減ったのか??手のかかるお子様だな」 すると、何を勘違いしたのか、カイは私がお腹が空いたと思もったらしい。