「お前、何してんだ?」 すると、またもや呆れたようにカイは私を振り返った。 「ぶつかった?」 「………それは、俺にも分かる」 「……衝突し……」 「同じだからな、意味」 変なヤツと、呟きながら私の手を引く。 気を取り直して歩き出したカイは、歩幅を合わせてくれていた。 「面白いもの……って?」 町まで戻ってきた私達は、人混みの中にいた。 なんだか、さっきよりも人が多くなってる。 どうしてだろう……。