「お前、本当に何者なんだ?永遠の花のことも知らないなんて…」 怪訝そうな顔をするカイに、私は困り果てる。 私が何者なのかなんて、私自身が分からない。 だから、答えようが無い。 「なら、カイは何者なの?」 「あ?俺は時計職人、歳は19、以上」 「……よく、分からない」 「分かった、俺が変な質問したな。忘れろ」 聞かれてみて分かったのか、カイはぶっきらぼうにそう言って、私の手を引いた。