珠華は慌てて龍之介から離れた
「珠華…本当に俺ってまた柔道できるようになるのかなぁ…」
『…龍之介』
「ごめん。こんなこと言って。珠華にあんだけでっけぇこと言っといて、結局はこれとか情けねぇな…」
『そんなことなぃ!!』
「えっ!?」
『龍之介は毎日柔道部の練習を見たあと病院に行って膝の治療してもらってるぢゃなぃ!!龍之介は一生懸命治そうと頑張っているのにそれが情けないわけなぃ!!』
「珠華…ありがとな…」
そう言いながら龍之介は珠華の頭にポンっと手を乗せた
その瞬間珠華は顔が真っ赤になり、今までで一番というぐらいに心臓の音が大きくなった
