「俺だって…俺だって柔道やれるんならやりたいさ…でも…」



珠華はこんな龍之介を見たのは初めてだった…


気づいたら珠華は龍之介を抱きしめながら泣いていた


珠華は人のために泣いたことなど生まれて一度なかった


そんな珠華が生まれて初めて人のために泣き、人を抱きしめていた





「…珠華」



『ッ!!ごめん』

珠華は龍之介の声で今自分がどれだけ大胆なことをしていたのか初めて気がついた