(仮題)魔女のいるファンタジー

 魔法の鏡って──本気で全てお見通しですか、魔鏡さん。
 僕は夢界で会った、あのオレンジのコートの美人の、ニヤニヤした笑顔を思い浮かべて頭を抱えた。

 ネットの匿名性はどこ行った!?
 あの人はいったい何者だ!?

 僕のことをここまで知っているなんて、まさか自分の身近にいる人物なのでは──と、王宮の人間の顔を思い浮かべ、しかし彼女が「下」の住人だと言っていたことを思い出した。