(仮題)魔女のいるファンタジー

 儚げな、少女。

 僕よりも更に幼い、十歳くらいの女の子がいた。
 明らかにサイズの合っていないだぶだぶの服を着て、僕たちのほうをじっと見つめている。

「きみが、白雪さん?」

 そんな馬鹿な。

 僕は、魔鏡さんに会った時以上の衝撃を受けた。

 これまで彼女と文字で会話してきたが、文面の感じでは、「白雪姫」が僕よりも年下の少女だとは到底思えない。

 この少女──いや幼女か?──が、「白雪姫」であるはずがない。

「カガミさんと、七人さんですか?」

 しかし僕らに向かってそう言う少女は、「白雪姫」以外では有り得なかった。

「僕が七人コビトです。で、彼女が魔鏡さん」

 黙っているわけにもゆかないので、僕は魔鏡さんと自分の紹介をした。

「ええと、本当にきみが──」
「白雪姫です」
 きっぱりした声で、少女はそう名乗った。