(仮題)魔女のいるファンタジー

「それで、『どうしたの? 今はどこ?』って、こっちが質問のメールを送るとぉ──返信が来て、そこに書かれてるのは・・・・・・」
「・・・・・・書かれてるのは?」

「あなたの後ろにぃいいい、いーまーすぅ──!」

 僕の背後を指さして、魔鏡さんは大声でそう言った。

「・・・・・・────」
 僕は固まる。

「大丈夫、誰もいないよ?」
「──わ──かってますよ、そんな、子供みたいな・・・・・・」
「ん?」

 僕の背後を見つめる魔鏡さんの眉間に皺が寄った。

「んんん?」

「・・・・・・な、なななななんですか?」
「ナナっち、うしろ──」

 ──後ろが、何か?
 僕はすうっと背中が冷たくなる。

「ふざけないでくださいよ」

 引きつった笑いを浮かべる僕。
 でも魔鏡さんは真剣そのものな目つきをしている。

「冗談はやめにしてください」
「冗談じゃなくて、ナナっち後ろ」
「っだから──」

「白雪姫、だねイ?」
 魔鏡さんはそう言った。

「えっ」
 僕も慌てて背後を振り返る。

 そこにいたのは──。