(仮題)魔女のいるファンタジー

「本当にネットの囚人なのは、キミのほうだよね」


 何かが凍りついた。


 おそらく「時」とか「時間」とかそういうものだ。
 時間は時と同じか。

 或いは僕の「思考」とか「心音」とか、そういうもの。
 それらも時と同じだ。


 僕の喉が音を立てた。


 そのとき。


 突然聴覚に音が飛び込んでくる。
 メールの着信音だ。

「失礼」
「あ、僕も」

 魔鏡さんと僕は同時に、それぞれ携帯電話を取り出した。

 送信者を確認して──

「これ、白雪さんからです!」
「こっちも姫からだ」

 僕らは同時に声を上げていた。