(仮題)魔女のいるファンタジー

「え、っと──この名前で呼ぶの、駄目ってことですか?」

「──ん? ああ、いやいやベツに構わないけどねい。ナナっちってば、その意味わかってて使ってるのかナー?」

 意味? 魔鏡の?
 それは、やっぱり魔法の鏡という意味ではないだろうか。

「魔鏡、の意味が──どうかするんですか?」
「ああいやいや、ベツにどうもしないんだけど」

 きょとんとしている僕に、魔鏡さんは再びニヤニヤして「フーン、成る程。よっくわかった」と何やら一人頷いた。

 何なんだ?

「オッケイ、オッケイ。いや──名前って言えばさあ、ナナっちの名前もホラーちっくだよね」

 何となく話を逸らされたような気がするが、食い下がっても仕方なさそうだ。

「ホラーとは?」
「『七人コビト』なんてさ、七人ミサキじゃないんだから」

「・・・・・・ええと、その七人ミサキというのは何でしょう?」