(仮題)魔女のいるファンタジー

「うーん、この冷めた流し方! まさしくクールなナナっちっぷりだねイ」

 鏡よ鏡カガミさんさんは、そんな感想を口にしてから「ま、いつもどおりの呼び方でいいよん」と言った。

「じゃあ、魔鏡さんで」
「うい。──ってそう言えば思ったんだけどォ」

 フードの下で、魔鏡さんのサングラスがキラン、と光った。

「ナナっちってば、なンで『魔鏡』って名前知ってんの?」
「へ?」

 僕は思わず間抜けな声を出してしまった。

「前に、魔鏡さん自身が、言ってたじゃないですか」
「アレ? 何か言ったっけ?」

「他のサイトとかでは『魔鏡』って名乗ったりもしてる、って。鏡よ鏡カガミさんだと長いので、『じゃあ僕はそっちの名前で呼ばせてもらいます』って言ったと思うんですけど」

 フーン、と言って、魔鏡さんは考え込むように黙った。