(仮題)魔女のいるファンタジー

「でも逆にこの、何の変哲もない少年ってのが意外性なのかもねえ」
「何ですかそれ。意味がわかりませんし」

 僕が突っ込むと、個性的な女性は再びけたけた笑い出す。

 ──ふうん。

 僕は何だか納得した。
 最初は意表を突かれたが、こうやって話していると、成る程確かに彼女は僕の友達の「鏡よ鏡カガミさん」だった。

「うんうん、この会話。確かにナナっちだ!」

 彼女は頷きながら、僕が考えていたことと全く同じ内容を口にした。

「改めて初めまして、『七人コビト』さん」
 僕を正しいハンドルネームで呼んで、彼女はピッと片手を差し出す。

「初めまして、『鏡よ鏡カガミさん』」と、僕もその手を握った。