(仮題)魔女のいるファンタジー

 約束まであと五分、というちょうど良い時間に、僕は目的地に辿り着いた。

 夜の高校は明かりも消え、繁華街とは正反対の、死んだような雰囲気に包まれている。

 開きっぱなしの校門をくぐり、僕は校内に侵入する。
 こういう場所って、夜勝手に入ってもいいものなのだろうか、と疑問が頭を掠めるが、柵も開いていたし、今のところ何の制約もかかる気配はない。

 僕は構わず歩を進め、コの字型になった三階建ての校舎に近づいた。
 外階段を登り、屋上に向かう。

 少し緊張した。