隠された真相。

 それは、ジョーイをハッとさせるには充分だった。

 ヒントとしてギーから渡された大豆。

 少なくともギーは、その真相を見つけろと言い寄ってきた。

 何かの真相がそこにはある。

 ジョーイは考え込んでしまった。
 
 そんな真面目に悩んでいる時に、キノとリルの言い合いが聞こえてきた。

「リル、しつこいわね、いい加減にして!」

「別にいいじゃない。キノも頑固ね」

「お嬢さん達、何を言い争ってるんですか。ジョーイの取り合い?」

 面白半分にトニーが割り込んだ。

「違うの、リルったら私の家に今から遊びに来たいとか言うんだけど、嫌だから断ってるの」

「だからなんでそんなに嫌がるのよ。高級マンションに住んでるくせに。だったら理由を教えてよ。そうじゃないと納得できない」

「リル、しつこいわね」

「なんで急にそんな話になってるんだい? でも俺も一緒に行きたいな」

 トニーも入り込んでキノは辟易してしまった。