「私もいつかその本読もうと思っていたの。それ以上言わないで。楽しみが減っちゃう」
「ごめん、そういうつもりじゃなかった」
キノが笑うと、ジョーイもそれにつられて笑顔を見せていた。キノはジョーイの笑顔を見逃さなかった。
「ジョーイってもっと怖い感じの人だと思っていた。でもジョーイもやっぱり笑うんだね」
「えっ?」
ジョーイはそこで初めて自分が女の子を目の前にして笑っていたことに気がついた。
(俺が笑ってた? 女の子を前にして自ら笑顔を見せた……)
突然ジョーイの胸がドキドキと高鳴り、キノを見つめてしまう。
「どうしたのジョーイ?」
「いや、なんでもない。だけど俺、こんな風に笑ったの久しぶりかもしれない」
「どれぐらい久しぶりなの?」
「10年くらいかな」
「えっ、そんなに笑ってなかったの? 嘘。ジョーイって冗談も言えるんだね」
キノはどこか壷に嵌ってしまった笑い方になっていた。
眼鏡がずり落ち咄嗟に押さえている。
ジョーイはやはりここでもキノをアスカとして見てしまった。
つい本音が出てしまう。
「キノを見ていると、昔に会えなくなった友達を思い出すよ」
「どうして、私を見てるとそう思うの? また私に似た人なの?」
キノは訊いていいものか不安になりながら質問する。
「ごめん、そういうつもりじゃなかった」
キノが笑うと、ジョーイもそれにつられて笑顔を見せていた。キノはジョーイの笑顔を見逃さなかった。
「ジョーイってもっと怖い感じの人だと思っていた。でもジョーイもやっぱり笑うんだね」
「えっ?」
ジョーイはそこで初めて自分が女の子を目の前にして笑っていたことに気がついた。
(俺が笑ってた? 女の子を前にして自ら笑顔を見せた……)
突然ジョーイの胸がドキドキと高鳴り、キノを見つめてしまう。
「どうしたのジョーイ?」
「いや、なんでもない。だけど俺、こんな風に笑ったの久しぶりかもしれない」
「どれぐらい久しぶりなの?」
「10年くらいかな」
「えっ、そんなに笑ってなかったの? 嘘。ジョーイって冗談も言えるんだね」
キノはどこか壷に嵌ってしまった笑い方になっていた。
眼鏡がずり落ち咄嗟に押さえている。
ジョーイはやはりここでもキノをアスカとして見てしまった。
つい本音が出てしまう。
「キノを見ていると、昔に会えなくなった友達を思い出すよ」
「どうして、私を見てるとそう思うの? また私に似た人なの?」
キノは訊いていいものか不安になりながら質問する。