「光~、お帰り」 そう言いながら、男の人は光に向かって走ってきた。 「兄貴!?大学は?」 「今日は早く終わったんだ」 ……お兄さん!? 光、お兄さんいたんだ。何か以外…-。 それにしてもお兄さんもカッコイイなあー。さすが兄弟! 「光……おかえり」 そしてリビングの扉から新しく聞こえてきた綺麗で透き通るような声。あたしが声のした方を見ると、そこには綺麗な女の人がいた。 お姉さんかな?美じ~ん……。 でもその考えは、光の次の言葉によって掻き乱された。 「咲希……ただいま」