雨の恋路



「じゃあ雨美、また明日ね」










亜由ちゃんはそう言うと自分の鞄を持って帰ろうとしたが、何かを思いだしたようにあたしに向かって歩きだした。



そして、「頑張って♪」という言葉と同時に足早に帰って行った。













亜由ちゃんのバカ!
せっかく忘れてたのに……っ。







あたしが1人で騒いでいると、タイミング良く(?)光が来た。














「雨美?何してんの」









「うわっ、光!なっ……なにもしてないよ♪」






「……変な雨美」