「雨美、何してんの」 「何って……光を待ってただけだけど……?」 「そいつ誰?」 「えっ?」 そいつって圭吾のこと? 「俺、雨美のクラスメイトっすよ。別に何でもないですから。じゃあな、雨美」 「あっ、うん。またね圭吾」 圭吾は今から部活なのだろう。 体育館に向かって走って行った。