「雨美!何処行ってたの?」
教室に戻ると、心配そうな
亜由ちゃんが駆けつけて来た。
「ごめん、ちょっとトイレに」
「そっか」
ごめんね、亜由ちゃん。
本当のこと、言わなくて。
横を見れば、
笑顔の亜由ちゃんがいた。
なーんか、急に元気出てきた!
「よし!あと2限頑張ろうっ!」
「えぇ?どうしたの、雨美」
そう言って、2人で笑った。
今日のことは忘れよう。
そう方が……きっと良い。
光にはあたしが必要なんて、
そんな都合の良い話あるわけない。
あるわけなんて……
「雨美、」
え……?
ふいに名前を呼ばれ、
パッと後ろを振り返る。
「あ……」
そこにいたのは……

